« 電子ブックリーダ | トップページ | 赤信号 »

2009年10月24日 (土)

電子ブックリーダ、の続き

PDFファイルの使い心地の件でした。

基本的に快適に使えます。が、ファイルが重くなるととたんに大変です。あと、なぜかファイルによって出来たり出来なかったりすることが結構あります。
但しファイルの重さについては、出来れば事前に有料版 Acrobat とかで出来る「PDFファイルの最適化」でグラフの圧縮とかすると、ほぼ解決する様です。

テキストのみのファイルの場合

さくさく動きます。速度に関しては特に問題ないです。問題は、特に重たいグラフが貼り込んであったりする場合なんですよね...

便利な機能

文字の大きさが変えられます:普通はA4サイズのファイルを表示させると思うので、一画面に全部表示されても文字はまぁ読めないです。虫眼鏡とか持って来れば読めますが、それもなんか違う...というわけで、文字拡大は必須の機能です。5段階で変えられます。

ただし:文字サイズを変えた場合の問題は、フォーマットが完全に崩れちゃうことなんですよね。元のフォーマットの改行/改ページはそのまま保存しちゃうみたいで、文字が大きくなっても中途半端な場所でも改行します。ちょっと複雑な数式が書かれていると、中の記号がバラバラになっちゃって元の形態を想像するのがかなり楽しい作業になります。表はひとつひとつの項目が完全にバラバラになります。よっぽどの事が無いと元の体裁は想像付きません。図は運が良ければ表示されます。運が悪いと...図のキャプションだけが表示されて、図そのものは忘れ去られます。それと図というかグラフには、かなり大きなサイズのものが含まれてたりするのですが、そんなときは絶望的に動作が遅くなります。ひどいときには待っている間にお茶が淹れられそうなくらい。上にも書きましたが、事前に図を圧縮しておけばこれは回避されます。と、言いつつ有料版 Acrobat のお試し期間でやってみただけなので、完全に解決するのかどうかちゃんとは調べられてないです。自分のお試し期間終わっちゃったんだけど、安くていいソフトないかなぁ。

ズームも出来ます:そんなわけで文字サイズ変更のあれこれ難点を一挙に解決する切り札として導入されたのが、この「ズーム機能」です。無段階ズームにより元のフォーマットのまま拡大出来、タッチスクリーンなので自由に上下左右にスクロール出来ます(画面上の矢印ボタンで一画面ずつスクロールも出来ます)。かなり快適です。が、致命的な欠点としては、次のページに移るとズームが解除されちゃって、また拡大率の設定からやり直さないといけません。

内蔵辞書:これもとっても快適な機能です。英英辞典が内臓されており(欧米向けの製品だからね)、文章中に分からない英単語があったばあい、その単語をタップしてやると辞書に飛んで意味が表示されます。同時に「検索」「アンダーライン」の機能も選択出来て、他の場所の同じ単語を探したり、その単語にアンダーライン付けたりも出来ます。

が、しかし:英英辞典は勉強になりますが、往々にして「辞書の説明に出てくる英単語が分からない」という事態に陥ります。日本人だからね。がしかし悲しいことに、辞書の説明中の単語はタッチ選択してその単語の意味に飛ぶことは出来ません。ソフトキーボードで自分で単語打ち込むしかありません。説明文中に出てくる一部の「反対語」とかにはもともとリンクが張ってあって、タップするとそこには飛べるんだけども。そして最大の問題は、PDFファイルの場合、単語の切れ目がちゃんと認識されない様で、単語をタップすると文章全体が選択されちゃいます。どうやらピリオドが文の切れ目だってのは認識出来るみたいなんだよね。あと()とか"'とかも切れ目ってのは分かるみたいです。それはともかく、そうやって複数単語が選択されちゃうと何が起こるかというと...「候補がありません」と表示されて、そもそも辞書機能に飛べなくなります!自分で単語打ち込んで調べることも出来ません。そして一番びっくりなのは、単語をタップする以外の方法で辞書を呼び出す方法が無いことです!!だからたまたま()でくくられてる一単語とか、辞書を呼び出してくれそうな別の単語を一生懸命探してきてタップして、自分が調べたい単語をわざわざ打ち直す、という間抜けな労力を割かねばなりません。これほんまなんとかならんもんかな。

書き込み/アンダーライン:そうそうこれもタッチスクリーンの売りのひとつなのでした。スタイラスを使ったり、いや指で直接も出来ないことないですが、画面をなぞることでフリーハンドで書き込みを加えたり、文章にアンダーラインを引いたり、さらにそのアンダーラインそのものに注釈を加えたり、ということが出来ます。ページにしおりも付けられますね。こいつらは一覧を表示させてあとから検索出来る(ファイル単位でも、本体に保存されてる全部の書き込みまとめてでも)ので、これは相当使える機能です。検索はちょっと遅いけれど...アンダーラインが画面をまたがったりページをまたがったりして続けて引けないのがちょっと悲しいですが。あと、文字サイズ大きくしてフォーマットが崩れてる時は、アンダーラインもどこに繋がっていいか分からなくなるみたいで、画面の右上全体が塗りつぶされちゃったりとか変なことになったりします。オリジナルサイズとフォーマットで表示すれば、ちゃんとなってるんですが。

そして一番悲しいことは:正直この「画面無段階ズーム」「内臓辞書」「アンダーライン」はとっても気に入っている便利な機能で、本来ならどれもしょっちゅう使いたいんですが、悲しいことにこの三つの機能は同時には使えません。アンダーラインを引くためにはそのメニューがあらかじめ選択されてないといけないのですが、その場合は画面タップで辞書を呼べないからメニューを終わらないといけないし、メニュー立ち上げたままズームは呼べるのですがズーム中はメニューが勝手にオフになってしまう...ズームを終了して小さな画面でアンダーライン頑張って引いて再度ズームの設定やりなおして...は相当面倒なので、これは実質使えません。内臓辞書も大抵、単語を選ぶことそのものがPDFファイルの場合大変なので、どうしても重要そうな単語が分からない場合を除いてはそうそう気軽には使いません。なので結局、フォーマットが崩れるのは我慢して文字サイズ大きくして、アンダーラインだけは超便利に使って...というやり方をしてます。自分の場合は。ただこれまで沢山読み込んだファイルのなかでひとつだけ、単語の切れ目もバッチリ認識してくれるPDFファイルがあったんだよなぁ...そのファイルはページ送りとかの動作も他に比べてさくさくで快適でした。なので、PDFファイルの内部記述形式にもいろいろとある様で、その選び方さえ分かって賢いソフトで変換出来れば、全部のファイルが快適に読める様になる気がしますが...望むらくは、ソニーさんが付けてきたPCとのリンクソフトそのもので、ファイルを本体に転送する時に自動的に変換もかけてくれよって感じです。

そんなこんなでいろいろと問題は目に付くので知らずに買うとがっかりしたりイライラしたりするかも知れません。が、知ってた上で広い心を持って接すれば、ファイルを沢山読まないといけない自分の様な境遇の人は、不便さよりも使うことによる便利さの方が勝って手放せなくなるんじゃないかと思います。

この冬あたりから台湾とか韓国製のリーダも発売されて、あれこれ選択肢が広がってくる様です。自分的には調べた範囲ではこのソニーのが一番自分の用途にフィットしたので気に入ってますが、もっと一般的になって更に便利な製品が出てくれば良いなぁと思うのでありました。

|

« 電子ブックリーダ | トップページ | 赤信号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10508/46572172

この記事へのトラックバック一覧です: 電子ブックリーダ、の続き:

« 電子ブックリーダ | トップページ | 赤信号 »